百日草ジャイアントライムの栽培記録〜種まきから開花まで〜

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ジャイアントライムの花 plant

2年前、初めて植えた百日草ジャイアントライム。とても綺麗な黄緑色のパッケージに一目惚れし、種を購入しました。

その後、花壇に咲いていたはずですが、当時は他にも沢山の花を植えていた事もあり記憶が曖昧。写真にもその姿は残っていません。

また育てようと思いつつ、撒きそこねた昨年。今年はまき時を見逃さずに種まきが出来ました。

種まきから開花まで無事に辿り着けたので、百日草ジャイアントライムの栽培記録を残しておきます。

百日草

学名Zinnia elegans Jacq.
英名Common zinia(ジニア)
和名百日草(ヒャクニチソウ)
キク目
キク科
ヒャクニチソウ属
別名浦島草、長久草
原産地メキシコ
樹高10〜90cm
分類日本では一年草
多年草扱いの国もあり
まき時5月上旬〜7月上旬
開花期6月下旬〜10月下旬
耐暑性
耐寒性
特徴色の種類が多い
一重咲き、二重咲き、八重咲きがあり
日当たりと風通しの良い場所を好む
花言葉不在の友を想う
いつまでも変わらぬ心

注意を怠るな
幸福

品種

百日草(ジニア)の種苗は比較的入手しやすいものですが、このジャイアントライムに出会うまで育てた事がありませんでした。

店頭で惹かれた植物があれば財布と相談しながら購入に至っているかと思いますが、そうでないという事は、それまでは惹かれる品種に出会っていなかったのですね。

タキイさんのサイトから分かる限りでも、下記の数多くの品種がある様です。

  • ベリーズダブル系
  • ベリーズ系
  • F1プレシオーサ系
  • ザハラ系
  • ザハラダブル系
  • F1ドリームランド系
  • プチランド系
  • F1サン系
  • ジニータ系
  • ハーゲアナ種
  • その他高性種

同じ名前の花なのに、系統や品種で全く違う花のように見えます。

ジャイアントライム

ジャイアントライムは、高性種(エレガンス種)になる様です。

花径約10cmで花弁の重ねが多く、茎がかたい大輪種。ライムグリーンの花色も爽やか。

種まき時期春〜夏まき 4月〜7月上旬
開花時期6月下旬〜10月下旬
発芽温度20℃前後
生育温度20℃〜30℃
日照日なた
用途花壇・鉢植え
切花高さ約100cm
ジャイアントライム

このジャイアントライムの種、私の住んでいる地域でも1か所のホームセンターでしか取り扱っていません。(最近店頭からも消えていました)

珍しい黄緑色の花。人気がありそうなのに出回っていないという事は、一般的には人気がないのでしょうか。赤、ピンク、黄、紫などの花に比べると可愛らしさは劣りますが、黄緑色の花は他にはないフレッシュで爽やかな印象を与えてくれます。

種まき(2023年6月15日)0日目

パッケージには20粒と書いてありましたが、25粒入っていました。

セルトレイに一粒ずつ種まき。

土は「赤玉土小粒」と「花と野菜の基本の土」の配合土です。どちらも最安値の物を使用。

土に穴を開けると赤玉土が潰れてしまうので、種をおいて軽く土をかぶせました。

これから毎日欠かさず水やりをします。多い時は朝夕2回。

発芽(6月18日)4日目

種まきから3日後に3つが発芽。

薄い黄緑色の双葉です。

新たに12本が発芽(6月19日)5日目

翌日には次々と12本が発芽して、計15本に。

前日には黄緑色だった葉もハッキリとした緑に。

発芽が継続中(6月22日)8日目

2本が更に発芽し、計17本になりました。先発組は既に徒長しつつあります。

発芽が止まる(6月23日)9日目

変化なし。これ以降、新たに発芽するものはありませんでした。

ポット上げと移植(6月27日)13日目

ある程度出揃ってからポット上げする予定だったので、発芽が止まったことを数日確認してから行いました。

しかし、やや遅すぎたようにも思えます。徒長しすぎて今後が心配。

セルトレイの下から根が直線に飛び出してきています。根が回っていないのが気になります。

案の定、根が張っておらずトレイからスルッと抜けました。

大丈夫だろうか?と心配しつつポットと花壇へ。

12本をポット上げ。

5本は花壇へ移植。

このまま水やりを続けて開花を待ちます。

徒長とねじれ(7月9日)25日目

苗がひょろひょろと伸び、かなり捻れています。

徒長なのか成長なのか、もうポットのままではかなり厳しい状態に見えます。

土寄せが必要だったか、根も見え根元も曲がっています。

先に花壇に移植していた苗のすき間をぬって、一部を移植。残りは祖父母宅に植えましたが、雨水頼りだったので根付かずに枯れてしまったと思います。

開花(8月26日の数日前)73日目

8月26日の数日前に開花。種まきから約70日前後での開花となりました。

真夏に咲くライムグリーンが涼しげです。

しかし、待てど暮らせどパッケージ写真のようなポンポンになりません。

咲き始めはこの様な一重の状態。

しばらくすると、その上から新しい花びらがポコポコ出てくるのですが、クルンと丸みを帯びません。

なんか違う?パッケージの右端に似たような花が写っているので、これはこれで完成形なのか個体差なのか。

肥料を全く与えていないので、自力ではこれが限界なのでしょうか。また、ポンポン咲きになるものだと思い込んでいましたが、そう見えるだけかもしれません。

発芽率

内容量20粒に対しおよそ15本が育つそうなので、パッケージ通りだと75%の発芽率になります。(※記載は70%以上)

今回の場合は25粒中17本の発芽だったので、68%の発芽率となりました。

育て方

今さらながら「育て方のポイント」を見てみると、色々とポイントを無視した育て方をしていた様です。

  • 本葉2枚のころに9cmポットに移植し、薄い液肥を与える(箱まきの場合)
  • 本葉6〜7枚の頃、株間30cm感覚に植え替えし、十分追肥を与える
  • 開花を始める頃には、約1mの支柱を立てる

反省点と改善点

セルトレイにまいたのは、1ポットに2〜3粒まくのが嫌だということと、1粒ずつまいた時に発芽しないポットが場所をとるのが嫌だったからです。

しかしながら、種数25で発芽率70%前後であれば、最初からポットに1粒ずつまけば良かったです。

セルトレイにまくにしても、密度の高い土にすれば良かったと思います。私が購入している最安値の赤玉土(小粒)は、小粒にしてはだいぶ粒が大きめです。そのため、すき間だらけで根が張りにくいようにも感じました。

ふるいで振るって極小粒を厳選するか、「花と野菜の基本の土」のみにしたら徒長も防げたようにも思います。

花壇で成長後も支柱を立てることなく、クネクネしたまま咲いていました。それはそれで趣ともとれ反省点というほどではありませんが、通路に倒れてきている株はやや邪魔でした。

さいごに

百日草ジャイアントライムの種まきから開花まで、70日前後を要しました。

春に植えれば、真夏の暑さの中にライムグリーン(黄緑色)の花が涼を演出してくれます。

次回はポイントを抑えつつ、パッケージのような密度の高い花を咲かせてみたいものです。

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