椿の種を探して|椿油をつくるにあたり信頼が揺らいだ1月のこと

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地球とあそぶ

2023年1月、椿油を自分でつくってみようと思った。

昨年の12月から自作のオイルを作ることは検討していたのだが、どの植物を使うのか、どういった方法で油を取り出すのか、まだ妄想の域を超えていなかった。

他にも同時進行で考えることが沢山あったので、実際に動き出すにはやや時間が掛かった。

思いつきから3週間程度のことだが、自分にしてはだいぶ動き出しが遅い。
そして、椿がこれから開花を迎えるという事が分かったことでその対象は『椿』になった。

椿の種

自分への信頼

私はこれまで、自分が興味を持ったタイミングでベストな状況がやってくる事に自信を持っていたので、これから開花を迎えると知った時には当たり前の様にそれを受け取った。

私は自分のそんな部分を信頼しているし、疑いようもなかった。

しかしながら、椿油を作るための種収集は、思うようにはいかなかった。

椿の種が見つからない

早速、椿の木探しに動き回ってみたが、椿に似た山茶花(サザンカ)ばかりが現れる。

やっと見つけた椿には、種はついてはいないし落ちてもいない。木を見上げてみても、その姿はどこにもない。

唯一見つけた種

どうしてすんなり椿油を作らせてもらえないのか。日本を象徴する花だというのに、その花は私に冷たい。

どうしたものかと途方に暮れ、再び椿の種について検索してみる。

すると、種が採れる時期は秋口から12月だという事が分かった。どうりでどこにも種などないはずだ。

椿油について調べていたとき、種と花が一緒に写っている写真を見たので、開花と種は同時期だと思っていた。

間違った情報を仕入れてしまったのか、私の勘違いか。だいたいにおいて後者の可能性が高い。

このとき自分は蜃気楼の宮殿に向かって海を歩いている、そんな状況だったかもしれない。

しかし、無いものを探してウロウロしていた時間が全くの無駄だったというわけでもない。

椿がどこにあるかは分かったので、今後きっと役に立つことだろうとは思う。

椿の種を集めるために大きな決断をしたのだが、それが正しかったのか間違いだったのかも分からない。

油が採取できる植物

ここで立ち止まっていても仕方がないので、別の方向性を探る。
椿以外で身近にあるもの、手に入るもの。

●ゴマ・・・・・油を取り出すのに大量のゴマが必要そうである
●オリーブ・・・我が家のオリーブにはまだ実が付いたことがない
●菜の花・・・・ゴマ同様に大量の種が必要そう
●ひまわり・・・近くの町にひまわり畑がある

より現実的な方法はひまわりの様に思えたので、枯れたひまわりがそのまま放置してある事を期待して、雨の中ひまわり畑へ向かった。

夏、あれだけ黄色でうめられていた畑は、茶色の土と黒いマルチに覆われていた。また行き止まりである。

金柑

どうすればオイルに辿り着けるのか。畑から少し車を走らせ物産館の駐車場に車を止めると、オイルが取れそうな植物を必死にネット上で探した。

金柑。

これなら手に入る。ただし、柑橘系の植物は圧を加えて取り出したオイルに光毒性がある場合があるらしい。

光毒性とは、皮膚に付着したまま紫外線を浴びると、色素沈着や炎症を起こすトラブルの事。

ただし、圧を加える圧搾法ではなく、蒸留することで抽出したオイルの場合はその限りではない、という事も分かった。

エッセンシャルオイル作り

時間に限りがある中でやや焦り気味にもなっていた私は、キャリアオイルを作ることを諦めエッセンシャルオイル(精油)作りにシフトチェンジすることにした。

必要な道具を揃え、金柑オイルの抽出にチャレンジした。そして、この蒸留法で様々な植物を使ってハーバルウォーター(フローラルウォーター)を作れる事も分かった。検討対象になかった蒸留法で、私には新しい可能性が広がった。

まとめ

こんなに物事がスムーズに運ばないことで、私は自分への信頼が揺らぎそうになったが(実際揺らいだ)、そんなことは杞憂だった。

これから春が来る。楽しみで仕方がない。 

実際に蒸留器を作った記事はこちら↓↓↓

※この内容は、2023年1月25日に書いた記事を、サイト変更して2023年3月19日に書き換えたものです。

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