祖父母宅の庭には、花、野草、果樹、樹木、多くの雑草が生えています。その一角に、すずらんの様な花が咲いているのに気付いたのが昨年か一昨年。
2023年3月11日。この可愛らしい花は「すずらん」の様ですが、私が見たことのあるすずらんにしてはどうも様子が違います。
この花はなんという花なのか。
2023年5月13日。花はもう付いていませんでしたが、名前の分からぬこの植物がやけに気になります。
この花のとなりに稚児笹も生えており、班が入ったその葉は似ているものの、両者は全く別物のようです。
移植しても育つのか賭けでしたが、一本だけ持ち帰り植えてみることに。
根は生姜のようになっていました。
祖父母宅のそれを見る限り、他の植物を駆逐するほどの繁殖力は持ち合わせていなさそうだったので、花壇の空きスペースにそっと植え付けました。
すずらんに似た花に、アマドコロ、ナルコユリ、ホウチャクソウなどの花があるそうです。
茎の表面は筋があるような手触りで、ネットの情報に照らし合わせるとアマドコロのようでもあります。しかし、どの画像を見ても祖父母宅のその花とは形が違うのです。
それから1年。頭の片隅に名の分からぬこの花のことはあったのですが、しばらく見掛けなかったので枯れてしまったのだと思っていました。
母親にその話をした後日、ポットに入った同じ植物が玄関先に置いてありました。無人販売で売ってあったそうです。
プランツタグもついていない為、またしても植物の名前は分かりません。
2024年4月13日、祖父母宅のそれを植えた花壇とは別の場所に植え付けました。
その日、綺麗な花を咲かせていた芍薬を眺めていると、芍薬の葉の下からひっそりと顔を覗かせる例の名の分からぬ花が。
てっきり根付かなかったのだと思っていましたが、1年前とそう変わらぬ姿で植わっていました。
この花がアマドコロ属(ナルコユリ属)だとして、その属にも多くの品種があり、特定は難しそうでもあります。
Wikipediaによると、学名のPolygonatumは長く連なる地下茎のことであり、「多くの膝」を意味するとか。
英語では Solomon’s seal(ソロモンの印章)と呼ぶそうで、和名とはだいぶ違う印象ですね。
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