レモングラスを種から育てる栽培記録

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レモングラスの成長 plant

春先になると夏野菜をはじめ、多くの花やハーブ苗が園芸店に出揃います。

そんな中、どこを探しても見つからないのが「レモングラス」というハーブ。

春、近隣の園芸店へ何度も足を運んで探し回りましたが、お目にかかることはありませんでした。

6月の下旬、そして9月に店頭に並んでいるのを発見。

しかし、定期的に入荷するような形ではないのでしょう。種苗店をはじめその他のホームセンターでは一度も見かけることはないままでした。

希少なのか、人気がないのか。

今年はレモングラスを栽培すると決めていた私は、苗の栽培と合わせて種からの育成にも挑戦。

その他の植物に比べて育苗記録が極端に少なかったレモングラス。

種から育ててみようという方の参考になればと思い、レモングラス栽培記録を書いてみようと思います。

レモングラス

レモングラスの植物情報をまとめてみました。

学名の日本語読みって難しいです。Cymbopogonはシンボポゴンなのかキンボポゴンなのか。

グーグル翻訳に喋ってもらうと何度聞いても「シンボポゴン」って言っているんですよね。

学名▼西インド型
Cymbopogon citratus
(シンボポゴン シトラタス)
(キンボポゴン キトラトゥス)
▼東インド型
Cymbopogon flexuosus
(シンボポゴン フレクソサス)
(キンボポゴン フレクシオスス)
英名lemongrass(レモングラス)
和名檸檬茅(レモンガヤ)
檸檬草(レモンソウ)
イネ
イネ
・シンボポゴン(キンボポゴン)
・オガルカヤ
別名セイラ
タクライ(タクライイ)←タイ語
香茅(コウボ)←中国語
香水茅(コウスイガヤ)
など
原産地インド南部
東南アジア(マレーシアからスリランカ)
草丈80cm〜150cm
分類多年草(宿根草)
種まき期4月〜6月
苗植え付け期4月〜9月
開花期7月頃
収穫期6月〜10月 葉が15枚以上になったら
耐暑性
耐寒性
特徴寒さや乾燥に弱い
レモングラス

ハーブとしてのレモングラス

レモンの香りのする植物で、この香りはシトラールという成分によるもの。

レモングラスはシトラールを多く含み、抗菌、鎮痛、鎮静効果、また防虫効果もあることから虫よけスプレーとしても利用されています。

増やし方

種がつきにくいことから、「株分け」によって増やす方法が一般的です。

目安は4月〜9月または5月〜10月ころ。

レモングラス栽培の土

レモングラスは酸性が苦手で、水はけの良い土を好みます。

では「酸性が苦手」ということは、反対のアルカリ性が良いのか?というと、そういうことでもないようです。

もしアルカリ性を好むのであれば「アルカリ性を好む」という表現になるでしょうから、「中性〜アルカリ性よりのペーハー値の土壌であれば良し」という解釈をしました。

私がさいきん、種まきや鉢植え用に頻繁に使用している赤玉土。赤玉土はpH値が5〜6なので、弱酸性ということになります。水はけはクリアできますが、単体では弱酸性の土壌になってしまいますね。

種まきの場合「種まき専用土」または「基本の培養土」で問題ないかと思います。

種まきに使用した土

今回は初めて「挿し芽・種まき専用土」を使ってみました。

「基本の土」と何が違うのか?という好奇心からでしたので、出費を抑えて100均のセリアで購入。

【さし芽・種まきの土】2Lで110円。

「日本製」「自然にやさしい天然素材」ということで安心です。

主原料はココナッツファイバー・パーライト・炭・堆肥・赤土・軽石細粒

種まき

【増やし方】のところで「種がつきにくい」と書いた通り、店頭には並んでいません。

どうしても種から育てたい場合はネットで購入しましょう。

2023年5月28日、セルトレイに種まき。1穴に2〜3粒ずつまいて軽く土をかぶせました。30穴に2〜3粒ずつなので、計60〜90の種をまいたことになります。

5月の後半から気温は25度を超えてきており、この日は30度近い日でした。

セルトレイを底のある容器に入れ、水枯れがおきないように管理します。

発芽

2023年6月3日、種まきから6日後。2本が発芽しました。

発芽の時は葉っぱが1枚出てきています。

これを「単子葉類」というそうです。発芽といえば「双葉」だという固定観念が覆りました。

レモングラスは非耐寒性の植物で、発芽温度は20〜25℃となっています。

6月に入り、30度を超える日も出てきました。寒いよりは暑い方が良いのでしょうが、種まきには遅すぎたか?適当だったか?まだこの時には分かりません。

葉が3枚に(種まきから17日後)

2023年6月14日、種まきから17日後。葉が3枚になりました。

2枚の時もあったはずですが撮っていません。

トレイぎりぎりに生えているからか、傷んでいる葉も。

葉が4枚に(種まきから21日後)

2023年6月18日、種まきから21日後。葉が4枚になりました。

葉が5枚に(種まきから26日後)

2023年6月23日、種まきから26日後。葉が5枚になりました。

苗に安定感も出てきており、着々と成長しています。

葉が6枚に(種まきから34日後)3本目も発芽

2023年7月1日、種まきから34日後。葉が6枚になりました。

種をまいて1ヶ月過ぎたところで3本目が発芽。

移植(種まきから42日後)

2023年7月10日、種まきから43日後。葉が6枚になった頃から、成長具合が加速しています。

そろそろセルトレイでは手狭になり、手前には雑草も。3本を移植することにしました。

取り出した苗は思いのほか根を張っていませんでした。葉の伸びは徒長だった可能性も考えられます。

ここでは【赤玉土7:腐葉土3】程度の配合土を使用。種まきの際に使用した「さし芽・種まき専用土」とはだいぶ内容の異なる配合になっています。これが吉と出るか凶と出るか?

移植翌日

2023年7月10日、移植翌日の様子です。葉に元気もあり安心しました。

しっかりと根を張るまではポットで育成。もうしばらくは底ありの容器に入れ、水枯れを防ぎます。

移植後(種まきから49日後)

2023年7月16日、種まきから49日後。更に葉が伸びました。

遅れて発芽(種まきから70日後の様子)

2023年8月6日、種まきから70日後。4本目が出ています。

葉が5枚なので、発芽から数日経った状態です。先発組を移植した時点では出ていませんでしたから、種まきから50日以上経って発芽したことになります。

このことから、レモングラスの種まきから発芽までの日数は大きく開きがあることが分かりました。

これから種まきをされる方は、芽が出ないからといって早々に諦めたり撤去したりせず、根気強く見守ってみるのも良いかもしれません。

これ以降、新たな芽が出ることはありませんでした。

その後(種まきから100日後)

2023年9月5日、種まきから100日後。葉は65cm程になりました。

発芽率

約60〜90粒の種をまいて発芽が4本。

発芽率でいうとかなり悪い方になりますが、土を変えたらどうだっただろう?まく時期を早めたらどうだっただろう?など、次への課題と楽しみが出来ました。(しかし、株分けで増やせてしまうレモングラス。成長すると巨大化するものをそんなに増やしてどうする?という課題も・・・)

さいごに

レモングラスを種から育てた栽培記録のまとめです。

・レモングラスの種は店頭では購入が難しい→ネットで購入

・レモングラスが好む土→酸性が苦手で、水はけの良い土壌が良い

・種まきに使用した土→さし芽・種まき用の土

・種まきから発芽までの最短日数→種まきから6日目

・最後の発芽日数→種まきから50日〜70日の間

・レモングラスの最初の子葉→1枚(単子葉類)

株分けで簡単に増やせてしまうものを種から育てる。そこには、好奇心を満たす大きな喜びがあります。

食用として使用するものを種から育てる。それは絶大なる安心感をもたらします。

レモングラスを種から育てる方の参考になれば。

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