枯れやすいレースラベンダーが根付くまで

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花壇と紫の花 plant

そよそよと風に揺れる姿が美しいレースラベンダー。

特徴的な葉の形状から、その他のラベンダーに比べ涼し気な印象を持ちます。比較的安価で入手できることから、ラベンダー栽培最初の一歩にされる方も多いのではないでしょうか。

そんなレースラベンダーですが、1年目も2年目も枯らしてしまうという私の悲しい経験から「初心者には難易度の高い品種」という認識を持つようになりました。

調べてみますと、私と同じようにレースラベンダー栽培の難しさを感じている方も多くいる様です。

植え続けて3年、ついに夏越しに成功し根付いた様子の我が家のレースラベンダー。枯れやすいレースラベンダーが根付くまでの3年間を振り返りながら、栽培の肝を探ってみたいと思います。

レースラベンダー

レースラベンダーの情報をまとめてみました。

学名Lavandula multifida
(ラヴァンドラ ムルチフィダ) 
Lavandula pinnata  
(ラヴァンドラ ピナータ)
※1
英名ー ※2
和名レースラベンダー
シソ
シソ
ラヴァンドラ(Lavandula)
ラベンダー
系統プテロストエカス系
別名ファーンラベンダー
原産地地中海沿岸(ラベンダー)
草丈50cm〜100cm
分類常緑低木
種まき期3月〜4月
開花期4月〜7月または10月(適応すれば周年)
耐暑性
耐寒性
特徴高温多湿✕(ラベンダー全般)
花言葉繊細
あなたを待っています
沈黙
清潔

※1 レースラベンダーは園芸用に品種改良されたものであり、学名が混在している状況の様です。当ブログ記載の学名も正式なものだと断定することは出来ません。

※2 英名についても情報が混乱しておりますので、表記を避けたいと思います。

ラベンダーは5つの系統に分かれ、さらにそこから多くの品種が存在します。

  • アングスティフォリア系
  • ラバンディン系
  • ストエカス系
  • デンタータ系
  • プテロストエカス系←★

レースラベンダーはこの中のプテロストエカス系。ラベンダーに興味を持ち始めた最初に混乱するのが、この系統の違いや品種の多さだと思います。

名前の由来は深い切り込みの入った葉が、まるでレースのようであることから。

写真のような若い葉の時ほど、繊細なレース感を感じられます。

私のレースラベンダー栽培記録

最初の2年は栽培と言って良いのか微妙なほど、呆気なく終わりを迎えました。

初めて購入した5株の苗。

店頭に並んでいた時には既に開花し、見頃を迎えていました。株すべてを南向きの砂利混じり花壇に植え付け。

レースラベンダーは多年草であることからこのまま根付くだろうと疑いもしませんでしたが、次第に枯れゆき、5株とも姿を消しました。

同時期だったか、祖母宅のプランターに植えたものが枯れたのもあっという間のこと。

翌年には珍しい品種の「トーチミンティアイス」という白花系のレースラベンダー2株を購入。

今度は場所を変え東向きの黒土の花壇へ定植してみたものの、こちらも根付くことはありませんでした。

1年目・2年目ともにポット苗が花壇に仮住まいしている様な状態。追加で花が咲くことはあっても、茎の成長や株が広がる様子はなく、枯れたものを引き抜いた際は根がポットの形のままでした。

2年続けて枯らしてしまったことから、レースラベンダーの難しさを実感。

3年目にして根付く

レースラベンダーを植え始めて3年、ついに我が家の庭に根付いた様です。株も広がり、葉に勢いを感じます。

購入した苗は園芸用ラベル(プランツタグ)もついておらず、これまでで1番貧弱な印象の4株。

スーパーの一角の、小規模な園芸コーナーで格安で購入したものになります。まだ花も咲いておらず蕾の状態でした。

レースラベンダーが根付くまで

この3年間を振り返り、なぜ枯れたのか?根付いたのか?を考察してみました。

苗購入時期環境
1年目2021年3月15日南向き花壇砂利混じり
黒土
2年目2022年4月03日東向き花壇黒土
3年目2023年3月28日南向き花壇砂利混じり
黒土

※全ての期間を通して肥料の使用はしていません。

苗購入時期

どの年も、レースラベンダーの苗が市場に出回る3月中旬から4月上旬の間に購入しているため、購入時期に大きな違いはありません。

環境と土

2年目に関しては希少な品種ということもあり、比較対象にはなりにくいかもしれません。しかし、1年目と3年目は同じ場所に植えていることから、環境の違いでもない様です。

水やり

レースラベンダーの他にも野菜や花を多く植えていたことから、3年目はほぼ毎日欠かさず庭の水やりを行いました。朝晩2回または1回。

高温多湿を苦手とするラベンダーですから、2、3日に1回は「ジョウロ」でたっぷりと、それ以外の日は「キリ」で葉水を行うようにしました。(散水ホースの水流を切り替えながら)

1年目・2年目に比べると安定した水分確保が出来ていたと思います。

剪定

1年目・2年目にはしなくて、3年目のみしたことは「剪定」です。

品種にもよりますが、ラベンダーは開花後や梅雨前に切り戻しを行うことが大切だと言われています。

今回に限り何故レースラベンダーの剪定をしたかというと、「剪定をしよう」と意識的に切り戻したのではなく、「種とりをしよう」と花穂を切り取ったことが図らずも剪定作業になっていたのです。

考察とまとめ

水やりが安定していたということは大きな要素だったと思います。蒸れは大敵ではありますが、安定した水やりはつまりは「植物に関心を向けている状態」が一定していたということ。

こじつけではありますが、レースラベンダーとの信頼関係を構築出来たのではないか?ということにしておきます。

そして根付くことが出来た1番の要因は、専門家や専門サイトが解説してくださっている通り「剪定」だと思います。

「苗を植えて終わり」では1年目・2年目の私のレースラベンダーと同じく、仮住まいにすぎないのかもしれません。どんな植物もそうかもしれませんが、苗を植えたそこからがスタートだという気持ちで手入れを行っていくことがレースラベンダー栽培には大切だということが今回分かりました。

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