自作の蒸留器でエッセンシャルオイル(精油)を取り出そうとして失敗

※当ブログは内容に広告・PRを含む場合があります
※当ブログは内容に広告・PRを含む場合があります
地球とあそぶ

無農薬の金柑を使ってオイルを取り出したいと思った。

本当のところは、椿の種から椿油を取り出す事が目的だったのだが、二転三転して金柑オイルというところに落ち着いた。

その時の話はこちら↓↓↓

全身に幅広く使えるキャリアオイルを想定していたのだが、今回作るオイルはエッセンシャルオイル(精油)となった。

キャリアオイル手のひらにのせて全身に幅広く使えるオイル
エッセンシャルオイル(精油)香りを楽しむオイル
アロマディフューザーに垂らすオイル
違いをイメージとして伝えるならばこんなかんじだろうか

その工程と、それが失敗した話を書いておこうと思う。

金柑オイルをつくる

オイルの取り出し法

植物からオイル(油)を取り出すには、圧を加えて取り出す方法と、蒸留することで抽出する方法があるそうだ。

取り出し方
圧搾法圧を加えて抽出ミカンの皮を押しつぶすと
汁が飛び散って出てくる
蒸留法蒸気で抽出芋をふかしていると
芋の香りが蒸気穴からしてくる
私なりの説明であるのであしからず

植物の調達

今回使用するのは金柑。旬の果物である。

【材料】

金柑・・・45個

千切った金柑を水で洗う

材料の調達

ホームセンターと100均で材料を調達する

じょうごとチューブ以外はダイソーで購入

【材料】


蒸し器の底
アルミテープ
じょうご
オモリ
写真には写っていないがオモリを通すゴム紐
シリコンチューブ6×8(内径×外径)を1m

筒状の瓶を一本

筒状の瓶より更に大きめの瓶を一本

材料の紹介

【鍋】

ダイソーで500円だった片手アルミ鍋20cm。浅めの両手鍋もあったが、深めが欲しかったのでこちらを購入。熱伝導が良いアルミ製。

【蒸し器の底】

蒸し器大19cm。アルミ鍋20cmに入れるとちょうどよいサイズだった。上げ底の高さも理想通り。

【じょうご】

小さめのじょうごはスチールステンレス。エコー金属製品でセリアで購入。

【アルミテープ】

こちらを使ったのは失敗。以前自宅にあったアルミテープは丈夫だったのに対し、ダイソーのこのアルミテープは手で簡単に破れてしまう薄手のものだった。

軟弱すぎて作業に手間取ったので、厚みのあるタイプかホームセンターでそれなりな物を購入する方が良いように感じた。

【オモリ】

オス型オモリ 8号

釣具コーナーで紐を通せるタイプのオモリを購入。瓶を沈めるための重しとして。

【シリコンチューブ】

さすがにシリコンチューブは100均にはなかったので、ホームセンターの工具売り場にて1m購入。これが1番高かった材料で705円である。

【瓶】

冷水用の瓶と、抽出する用の瓶と2つ用意。左はダイソーで。右はネスカフェエクセラの空き瓶。

機材を製作

鍋蓋の取っ手を外す。取っ手を握りながら、後ろのネジを手で回せば簡単に外れた。

予定では、蓋の裏から穴にじょうごを通して固定するつもりだったのだが、穴の方が小さくて入らなかった。諦めて上に取り付けることに。

またまた誤算だったのが、じょうごの先にシリコンチューブをかぶせる想定だったが、チューブの方が細かった。仕方なく内側に入れ込むことに。これはこれで良い具合だった。

チューブが底まで落ちないように手で押さえながら、アルミテープを巻いていく。隙間がないようにしっかりと。

アルミテープを適当な長さで切り、幅を半分にする。じょうごの円に合わせて貼っていきたかったので、ハサミで切れ目を入れてみた。 

しかし裏紙を剥がす時点で破れてしまった。テープを破らずに裏紙を剥がす事が難しかったので、円を描くことは諦めた。

短く切ったテープを少しずつ貼っていき、最後は長方形に切ったテープで隙間を埋めていく。

ゴムにオモリを通し、瓶にかける。結局オモリは1袋(2個入)だけ使うことにした。

鍋に蒸し器をセットし水を注ぐ。蒸し器のあたりまで入れた。

具材の準備

金柑の皮を包丁で剥いていく。中の果実は砂糖漬けにでも使えるのでとっておく。

セッティング

剥いた皮を鍋に入れる。金柑45個でちょうど良い量が入った。

インスタントコーヒーの空瓶に冷たい水を注ぎ、その中にオモリをつけた花瓶をセット。鍋から繋がったシリコンチューブを花瓶の途中まで入れる。

点火

準備は完了。ついに火入れ、スイッチオン。

おかしいなあ、何故だかランプが点滅して加熱が始まらない。

しまった。うっかり、何も考えずに進めてきていたが、ダイソーアルミ鍋はIH非対応だった。

水蒸気蒸留法にて蒸留

気を取り直して、ガスコンロで蒸留開始。

じょうごの先のチューブが曲がらないようにベストポジションを探す。チューブが鍋に当たらない様、鍋の取っ手に引っ掛けることに。1mは長すぎたので、70cmくらいに切った。

チューブにたわみがあるとこのように水分が引っ掛かるので、時々チューブを持ち上げて瓶の方へ流す。

そこで、花瓶の口とチューブを塞いでいない事に気づき、アルミホイルを巻いた。何度かインスタントコーヒーの瓶の「冷却用水」を冷たい水に入れ替えた。

金柑のいい香りが部屋の中に漂う

部屋に広がる金柑の香りと、どんどん水蒸気が瓶へ移動していくのが楽しくてうっとりしていたが、あることに今更ながら気付いてしまった。

香りが部屋に漂うということは、密閉されていないということ。つまり、瓶に集めるための香りが逃げているということ。

しまった。あれだけ隙間がないようにアルミテープを貼ったというのに、鍋蓋に元々あった蒸気穴を塞ぎ忘れていた。

モンモンと立ち上る蒸気と熱気と闘いながら、なんとか穴を塞いだ。
どうやら鍋の中の水もだいぶ減っているように感じたので、蓋を開けてザバっと水を注ぎ足した。蓋を開けるのも熱いし慌てていたので、もうやっつけ仕事みたいな状況だった。

すると、あっという間に焦げた臭いがしてきた。蓋を開けると縁に焦げが見える。

焦げ臭が蒸留水に移らないよう、急いで花瓶のチューブを抜き取る。

花瓶の中に抽出された蒸留水はこれだけ。オイルらしき上澄みも確認出来ない。

この水の上に分離したエッセンシャルオイル(精油)が乗っている予定であったが、オイルは取れていなかった。

悲しいくらい微かに、淡く溶け込んだ金柑香。

全くもって金柑の弾けるようなフレッシュさや、フローラルウォーター感は感じられない。むしろ、開封してから時間の経った果汁風味のミネラルウォーターような残念さも感じる。

あれだけあちこち節穴だらけで香りを揮発しまくっていたのだから、この水はただの水に近いのかもしれない。

後片付け

糖分でドロドロ

オイルづくりよりも、この焦げ落としの方に時間を費やすことになった。

全く太刀打ち出来ない焦げに、酢と食器用洗剤を溶かしてみたが期待するほど効果なし。

スプーンやスポンジでこすりまくる

塊でペロッと剥がれる時もあれば、びくともしないところもある。アルミタワシを買いにいこうと思いつつ、面倒臭くなってきたのでここでストップしている。

掛かった費用

金額
蒸し器110円
オモリ 1袋110円
じょうご110円
アルミテープ110円
ゴム紐110円(使っていないので0円)
花瓶110円
インスタントコーヒー瓶無料
550円
シリコンチューブ705円
キャップ付お洒落瓶110円
金柑無料
※オモリは2袋購入したが使用した1袋で計算

合計金額 2025円(実際は1915円)

まとめ

自作の蒸留器で精油(エッセンシャルオイル)作りは、失敗に終わった。

精油作りではなくフローラルウォーター(ハーバルウォーター)作りとなってしまったが、今回の経験で自作出来ることが分かったのは良かった。

自由研究あそびをするときは、緻密な計画を立て、抜けがないよう念入りな行動を心掛けよう。

※この内容は、2023年1月25日に書いた記事を、サイト変更して2023年3月19日に書き換えたものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました