ヒキガエルの脱走〜さようなら、また会う日まで〜⑤

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ダジャレ蜜太郎の育成日記

庭に現れたヒキガエル。

安心して冬眠出来る様、庭にカエルハウスを用意した。

このまま冬を越し、春にまたあの可愛らしい姿を見れるものだと思っていたが、春を待たずしてグラちゃんは姿を消してしまった。

行方不明だと勘違い

カエルハウスに遮光の土袋を被せてから、土の中へすっぽり潜ったグラちゃん。無事冬眠へ入ったとばかり思っていた。

しかし、翌日どうにも気になった私は、土を少し掘り、いるかどうかの確認をした。すると土の中に姿がない。庭を探してみたが、どこにも居なかった。

念のため袋を外してみようと袋を持ち上げると、なんだか重たい。どうやら鉢の外へ出て、袋の中に身を潜めていた様だ。

脱走

次の日、本格的に姿が見えなくなった。前日と同じように土袋の中に居てくれたらと願ったが、今回は軽かった。

家の周りにも、花壇にも、その姿はない。

夕方は雨が降っていた。

よその家の庭に身を寄せているのならよいが、車に轢かれないかが心配だ。車のライトを頼りに、徐行しながら周辺を探す。

見つけることが出来ず、やや肩を落として帰宅する。すると、ライトの先に何かが見えた。車から降り近づいてみると、隣家の前の道路にグラちゃんは居た。

こんなに近くに居たのかと肩透かしを食らった気分だ。もしかしたら庭のどこかに居て、夜になったから徘徊していたのかもしれない。

急いで抱きかかえ、カエルハウスへ連れていった。

さようなら、また会う日まで

次の日、この日はまた寒い日だった。

発見したことでホッとしたのも束の間、昼にカエルハウスを確認にいくと、再び行方をくらましていた。

1日帰りを待ってみたが、もうどこかへ行ってしまったらしい。次の日も、その次の日も、グラちゃんは現れなかった。

あんなに頻繁に所在の確認に来られたら、鬱陶しくて冬眠する気になれなかったのかもしれない。

離れを造る

もしかしたらまた我が家へ帰ってきてくれるかもしれない。その時に水が無かったら、喉と皮膚が渇いて辛かろう。

コンクリートの上を歩き続け、やっと辿り着いた場所に水場があったら安心してくれるのではないか?

グラちゃんが居なくなった2日後、空き家となったカエルハウスに、水気のある離れを造ることにした。

ダイソーでペンキ塗り用のトレーと、ウォータージャグ、水入れを購入。

グラちゃんが無理なく出入りできるサイズで、かつ横殴りの雨が容易に入らないような長い筒状の容器。この条件を満たすものを探すのには、少し苦労した。

ウォータージャグの蛇口は付けず、穴を水抜き穴として活用することにした。地面からの浸水防止に、トレーを受け皿にする。

水があるとすぐに分かる様、手前に水入れを置く。まるで害虫の捕獲器のようだが、グラちゃんには余裕のある入口だと思う。

奥には水苔を敷き詰め、乾いた皮膚を潤せるようにした。両生類であるカエルにとって、水分はとても大事らしい。

実はカエルハウス建築時、ブロックの隙間から赤ちゃんカエルが数匹、飛び出しては隠れを繰り返していた。

グラちゃんの子なのか、よその子か、全く違う種類のカエルかもしれないが、その子らの憩いの場になっても良いだろう。

カエルハウスの横に離れを設置した。ハウスから離れはバリアフリーで移動出来るようになっている。

元々土の中に身体をおさめていたグラちゃん。穴を用意しておけば安心して入ってくれるかもしれない、と後にトレーの下に穴を掘った。

有名な温泉地、湯布院の離れの宿だって一泊数万円はするのだから、このカエルハウスはもうゲストハウスどころか高級宿だ。

カエルハウスその後

カエルハウスをこしらえた11月30日は最高気温が4度も下がり、そこから1週間、12度前後の日々が続いた。

おそらくどこかで冬眠を始めたことだろう。

私の方も、「もしかしたら」とカエルハウスに視線を向けることも、徐々に減っていった。

グラちゃんどうかお元気で、また春に会いましょう。

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