ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)の挿し木に失敗

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ドラセナ挿し木 plant

2023年6月、友人からドラセナのカット枝をいただきました。

育てた事のないドラセナでしたが、発根を願って挿し木をしてみることに。

ドラセナは「幸福の木」とも言われるそうで、ドラセナが幸福を運んできてくれるのでは?と胸が踊ります。

しかし、結果はタイトルにも書いている通り失敗。

庭に作ったミニ菜園と花壇の手入れ。そして挿し木と挿し芽、育苗に、と外の植物栽培に忙しくしていた頃。

当時、室内の植物といえば、昨年から育て始めたビカクシダ(コウモリラン)のビーチー/ベイチーと、サンセベリア(サンスベリア)のシャムグリーンだけ。

観葉植物にはあまり意識が向いていなかったのですが、これが観葉植物熱を加速させるキッカケとなったのでした。

ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)の正式名称は?

友人から送られてきた情報では、ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)という植物の様です。

「ドラセナ・マルギナータ」で検索をすると「ドラセナ・コンシンネ」「ドラセナ・マルギナータ」「ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)」など表記がバラバラ。中には「マジナータ」や「マルジナータ」も。

マルギナータとマルジナータは、アルファベットを日本語でどう読むか?の違いなので、まあ理解可能な差異です。しかし「コンシンネ」と「マルギナータ」はカスリもしません。

植物にもミドルネームがあるのか何なのか。「君の本当の名は?」と心の中で呟きながら調べ続けました。

調べた事を考察すると、どうやらこの植物の本当の名前は「ドラセナ・マルギナータ」のようです。

ドラセナ属には「ドラセナ○○」という植物が複数あり、そのうちの1つが「ドラセナ・マルギナータ」。またの名を「ドラセナ・コンシンネ」。

元々、「ドラセナ・コンシンネ」という学名だったものが「ドラセナ・マルギナータ」と改名されたとのこと。

ただし、ドラセナ・コンシンネから派生した物の1つに「マルギナータ」の名が与えられたのか、ドラセナ・コンシンネそのものが「マルギナータ」に改名されたのか、いまひとつ理解できていません。

「ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)」と括弧書きでコンシンネと記載されているのは、旧学名コンシンネの名残でしょう。

ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)の植物情報

ドラセナ

正確な情報が分からないので簡単にドラセナの情報を。

キジカクシ目
キジカクシ科
亜科スズラン亜科
ドラセナ属
学名Dracaena marginata
(旧学名 Dracaena concinna)
別名真実の木
花言葉真実
ドラセナ

ドラセナ属(ドラセナぞく、学名Dracaena)は、スズラン亜科の属の一つで、原種および分布はアフリカ全土、ギニア北部を中心とした亜熱帯地域である。リュウケツジュ(竜血樹)属ともいう。          □Wikipediaより

ドラセナは、以前はスズラン科になっていたり、リュウゼツラン科に入ったり、と分類の仕方によって変わってきているそうです。

また、ドラセナの語源はギリシャ語の「Δράκαινα(Drákain)」。「雌の竜」の意があるとか。

ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)

ドラセナ・マルギナータは、細長くシャープな葉が特徴。

色々なドラセナの画像を見比べてみたところ、マルギナータはセメントやモノクロなど、シックなインテリアと相性が良さそうな印象を受けました。

挿し木開始(2023年6月5日)

それでは、ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)の挿し木失敗までの様子を時系列で見ていきましょう。

こちらが切り口。ドラセナの挿し木をする時は上下の向きに注意が必要の様です。

ポツポツした突起から芽が出るとか。

友人は土にさしているという事でしたが、私は水での発根を試みてみることに。給水も兼ねて、切り口が少し浸かるくらいの水にさして待ちます。

変化なしで土に差し替え(2023年7月7日)

水に浸けて一ヶ月が経過しましたが、なんの変化もなし。ほぼ毎日水を替えていました。

はじめは、この切り口の繊維が根に思えて喜びましたが、違う様です。

このままでは栄養不足になってしまいそうだったので、土に差し替えてみることに。

赤玉土と鹿沼土にさしてみます。

変化なしで発根剤を使う(2023年9月9日)

土にさして約2ヶ月が経過。挿し木を始めて既に3ヶ月です。

新芽は一向に出てきませんが、成功していればそろそろ発根が確認出来る頃。土から出して確認してみることに。

変化なし

上部はやや干からびているようにも見えます。

根なのか?違うのか?土がついていてよく分かりません。

洗ってみたところです。ボソボソはやっぱり繊維でしょうか。

根と思われるものは確認出来ませんでした。

発根剤に頼る

そろそろ諦め時だとは思いますが、せっかく友人がくれた切り枝。

それに加え「幸福の木」と呼ばれるドラセナをこのままで終わらせてはならない、とややムキに。

発根の様子が分かりにくいので、切り口を平らにカットしてみることに。

刃を入れた時にシャキッと鮮度の良い音がしたので、まだ枯れてはいない様です。

ひとまず安心しました。

しっかりと芯が生きているのが分かります。

もう少し綺麗にカットしなおしました。

出来れば使いたくありませんでしたが、発根剤「ルートン」に頼ることに。

切り口にルートンをつけます。

少量の水に浸けて様子を見ます。

がんばれ、ドラセナ。

さようならドラセナ(2023年9月16日)

発根剤を使用してからというもの、水が黄緑色に濁るようになりました。

枝も茶色に変色してきています。

7日後、これはもうダメだろうという思いが。

切ったのがいけなかったのか。細菌にやられてしまったのか。発根剤の量が良くなかったのか。

切り口からプクプクどろっとした液が出ています。

竹皮のような外側が芯から離れてきています。

最後にトドメをさしてしまった様で、ドラセナに悪いことをしました。

失敗した原因の考察

ドラセナの挿し木は比較的難しくなさそうな印象ですが、失敗した理由はなんでしょう。

原因候補
  • 最初の水栽培
  • 水から土に環境を替えた
  • 赤玉土の粒が大きく排水が良すぎた
  • 挿し木開始から時間が経った頃に切り口を切り直した
  • 挿し木から時間が経った頃に発根剤を使用した
  • 切り口から細菌感染(刃の消毒なし)
  • 日光に当てていない

原因として考えられそうな事をあげてみましたが、どれもこれもドラセナには酷なことばかり。

さいごに

ドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)の挿し木は失敗に終わりました。

観葉植物だからと室内で管理せず、無菌の土にさして半日陰で気長に待っていたら良かった様にも思います。

幸福の木を発根させる事が出来なかった、と残念な想いです。

さようなら、ドラセナ・マルギナータ。

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