どくだみ茶の作り方 

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地球とあそぶ

どくだみが芽を出してきました。

植物の新芽は生命力に溢れていますね。

ということで、少し気が早いですが新芽を摘んで「どくだみ茶」を作ってみました。

新芽(若芽)でなくても作り方は同じなので、参考にされてみてください。

ちなみに、新芽によるどくだみ茶がどんなものだったかというと、どくだみの強烈なニオイそのままに「フレーバーなお茶」になったという事をお伝えしておきます。

どくだみ

どくだみ

どくだみは日本人には馴染みが深く、民間療法として昔から利用されてきた植物です。

十薬(じゅうやく)と呼ばれ、利尿作用・抗菌作用・強心作用・血管収縮作用があるといわれています。やけど・化膿・切傷には塗布して使ったり、解毒薬としても知られていますね。

また、新芽(若芽・若葉)は食用としても利用されています。

良薬口に苦しとは言いますが、身体に良いと知ってはいても子どもの頃はこのニオイが苦手でした。

収穫時期

どくだみは花が咲く頃、5月〜7月頃が薬効成分が高く収穫に適しているといわれています。

本来はその頃に収穫する予定でいたのですが、いたるところから出ているどくだみを見ていたら「新芽でお茶作っちゃうか」という気持ちになりました。

私の場合は、間引きと除草も兼ねて新芽を収穫しましたが、もしどくだみ栽培を始めて日が浅ければ、思うほど繁殖していないかもしれません。

今のこの時期、桜が咲き始める頃に出ている新芽の本数次第で、新芽を収穫するかどうかを決めましょう。あと2ヶ月も待てば立派などくだみになっているはずです。

せっかくなら収穫量の多い方が嬉しいですからね。

どくだみ茶の作り方 

どくだみ茶の作り方はとても簡単です。

準備

■材料 どくだみ(葉・茎どちらでも)

どくだみを収穫しましょう。どくだみは茎も葉も花も全て利用できるので、根から取り出します。茎についている土はある程度落としておきましょう。

水洗いをして土を落とし、表面の枯れた部分やドロッと剥がれるところを取り除きます。

最盛期に大量に収穫した場合は、束ねて日陰干しし、乾燥茶葉を作りましょう。(参考に新芽を麻ヒモで束ねてみましたが、短すぎました。また伸びた際に参考写真を載せられたらと思います)

どくだみが
身近にない場合
●地下茎から抜き取る
●生葉を2、3日分残し、余りは乾燥茶葉にする
どくだみが
庭に生えている場合
●地下茎は残し、地上に出ている所を刈り取る
●乾燥茶葉を作る
●シーズン中は生葉をその都度収穫してどくだみ茶を楽しむ

■どくだみが身近にない方の場合は、毎日摘み取るということが出来ないので、野山で見つけた際には数日分を残して一気に乾燥茶葉にしてしまいましょう。

※庭やプランターがあれば、地下茎を移植して繁殖させるのもありですね。なければ乾燥茶葉に。ただし繁殖力が強いので、本当に庭にどくだみが必要かを考慮した方が良いです。

■庭で簡単に手に入る方の場合は、地下茎からごっそり収穫したり全て摘み取ってしまわない。地上に出ている部分を刈り取って乾燥茶葉に。せっかくなのでシーズン中に飲む分は生葉を使いましょう。

乾燥か生葉か

あくまで個人的な考えですが、乾燥させたもの(ドライ品)は収穫できない時用の保存品。または身近にないものを手に入れる手段。

光と水、その時に吹く風、土からの栄養をめいいっぱい蓄えた旬に採れるものは、まずはそのままの状態でいただくことが最良かと感じています。

また、どくだみの解毒効果(殺菌効果)はデカノイルアセトアルデヒドという成分からもたらされるもので、それは乾燥させてしまうと消失してしまうらしいです。あの強烈なニオイはそのデカノイルアセトアルデヒドによるもの。

煮出し

今回は茎を別の方法で使うため、葉だけ使うことにしました。

1 鍋やヤカンに、水とどくだみを入れ火にかけます。

葉の量はこれといった決まりはありません。

今回は水800mlほどに対し、生葉を約15枚を入れました。

2 沸騰させます。

3 中強火でグツグツいわせます。沸騰から10分〜15分煮出すと緑色が出てきました。

弱火〜中火だと抽出が弱いので、鍋の中で葉がグルグル踊るくらい煮出した方が良いように感じます。

4 その後は粗熱をとり、茶こしで葉を濾して冷水筒(ポット)などに移す。

【注意点】

粗熱をとる間、鍋蓋の代わりに乗せておいたアルミホイルがこのように変色していました。

湯気があたっていた部分です。

草木染めという染色方法があるように、植物からは色が出てきます。くれぐれも白い服での作業にはお気をつけください。

どくだみ茶は、緑と茶色が混じったなんともいえない色です。

どんな味?

どくだみは、お茶にすると甘みが出るといわれています。

それは先ほど説明したデカノイルアセトアルデヒドのニオイ(香り)が、乾燥によって失われる事でまろやかになるという事だと思います。

今回は新芽、しかも生葉を使っていますから甘さなどは全くなく、ニオイが丸ごと抽出されています。

新芽生葉のどくだみ茶を飲んでみた感想は、美味しい飲み物というには程遠いものでした。

ケーキやお饅頭など美味しいおやつと一緒にいただくのは「ちょっとやめておこう」と思う代物です。フレーバーティーすぎて、せっかくの甘味を掻き消してしまう可能性があります。

しかし、生葉だからこその「デカノイルアセトアルデヒド」を豊富に含んだどくだみ茶。

健康茶としてはとても素晴らしいものですから、わりきってゴクッと飲んでしまいましょう。

慣れてくると、なんてことはなくなります。

まとめ

今回は新芽の生葉を使った「どくだみ茶の作り方」を紹介しました。

5月から7月には花を咲かせます。それまでの短い期間だけの新芽の持つパワーを、あのニオイと共に味わってみませんか?

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