蓄膿症で目が痛い 偏頭痛だと勘違いしていた

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先日、天候が不安定だった事もあってか頭が痛かったんですね。

久しぶりの偏頭痛は、なかなかにしんどさがありました。

しかし、目の上を触るとムニュムニュしている。ああ、これは偏頭痛ではなく蓄膿症だ、と気付きました。

現在google検索で「蓄膿」について検索しても、ほとんどが耳鼻咽喉科や医療系の専門サイトで埋まってしまっていますね。

昔はもっと患者側のリアルな声、体験談、どんな症状が出ていてどんな治療をしたのかを、ブログ等を通して幅広く知ることが出来ていました。

情報に正確さが出て統一されているのは良いのですが、本当に知りたい「リアルな声」に辿り着けないのは、SEOの弊害かなとも感じたりしています。

そういうわけで、蓄膿症のリアルな声を書いてみようと思います。

もし、偏頭痛や目の周りの痛みが頻繁に起きているが原因が分からない、という方がいたらいちど蓄膿症も疑ってみてはどうでしょう。

蓄膿症

蓄膿症とは

ご存知の通り、蓄膿症(ちくのうしょう)とは正式な病名ではなく、副鼻腔炎の俗称ですね。

慢性副鼻腔炎や急性副鼻腔炎と違いはありますが、どちらも副鼻腔内に炎症が起きている状態です。

炎症が起きることで目の上や鼻の周辺に膿が溜まり、痛みや頭重、鼻詰まりなど不快な感覚を引き起こします。

私の蓄膿症

私は風邪をこじらせた時に蓄膿症を発症しています。

本来ならば数日養生していれば治るものが、不摂生や無理によって長引いてしまった時です。

●始めて蓄膿症になった時

始めて蓄膿症を発症のはもうだいぶ昔の事ですが、頭と顔が漬物石のように重たかったのを覚えています。

顔を真っ直ぐにしていると目が圧迫されて辛い。たしか、ずっと前傾姿勢をとっていました。

蓄膿症を初めて発症した時のことかはうる覚えですが、奥歯が痛くて歯医者に行った記憶もあります。しかしその時は歯に異常は見当たらず。実はその痛みは、蓄膿症からくるものだったのですね。

どうしてその後、耳鼻咽喉科に行ったかの経緯は覚えていません。しかし、病院に向かう最中、あまりの痛さに涙していた事は覚えています。

とにかく首から上が重苦しく、圧迫されたような激しい痛みを伴っていました。

●膿がたまる場所

膿が溜まりやすい箇所は人によって様々だと思います。

私の場合は決まって左側。特に酷いのは眉の上と目の上です。

●蓄膿症かどうか

頭が痛い、目の周りが痛い、頬が痛い、歯が痛い。

始めて蓄膿症になった時は、その痛みや辛さの理由が分からず戸惑ってしまうと思います。

しかし、何度か経験すると蓄膿症が出てしまったな、と分かるようになります。(そんな事に慣れたくはありませんが・・・)

蓄膿症の治療

診察

初めての時は診察で症状を伝えます。

その後は上でも書いたとおり、繰り返していると自分で分かってきますから、診察の時に蓄膿症になっていると伝えます。

もう4年ほど蓄膿症で受診していませんが、ずっと昔は診察のあとに【レントゲン撮影】→【上顎洞洗浄】→【ネブライザー】という流れでした。

現在は、診察後【レントゲン】→【鼻洗浄】→【ネブライザー】になっている所が多いと思います。

レントゲン

耳鼻咽喉科にはレントゲン室があります。歯医者のレントゲン室のような小部屋です。

そこで顔のレントゲンを撮ります。

蓄膿症になっていれば、膿が溜まっている部分が白い影になって映ります。

治療

●昔の治療の流れ

過去(ずっと昔)、2箇所の耳鼻咽喉科で蓄膿症の治療を行いましたが、どちらも【上顎洞穿刺洗浄】がメインの治療でした。

金属製の管(針)を鼻の奥にさし込んで上顎洞を洗浄する治療法です。

赤ちゃん用の鼻水吸引器のようなかわいいものではありません。

さし込むというより「ぶっ刺す」という表現が相応しい管。鼻の奥の粘膜か何かをメリメリメリと管がぶち破くような音が脳裏に響きます。

管先から生理食塩水が上顎洞に注入され、溜まった膿が排出されます。

溜まった膿はどこから出てくるのだったか。反対の鼻からだったか、口からだったか、忘れてしまいました。

管がありえない位置に貫通しているので、その姿はある意味ホラーです。治療後は若干鼻血も出ていました。

嘉門タツオの「鼻から牛乳〜」や「はなからうどん」が、実際に有り得るのだと実感したものです。

ちょっと調べてみましたら、歯医者の麻酔のように鼻に綿を詰めて麻酔処置を行うようですね。しかし、当時私は管がささる痛みを感じていましたから、麻酔をしていたのかどうか記憶が曖昧です。 

そんな話に聞くだけでも痛々しい治療ですが、一発であの重苦しさから開放されスッキリとなります。

洗浄できる場所は鼻の横の上顎洞のみですが、目や眉の上の痛みも改善していました。スペースが出来ることで、膿が下に流れるとかそんな仕組みかもしれません。

そのあとは、抗生剤などを蒸気で鼻に送り込むネブライザー治療。

そして、抗生物質と抗アレルギー薬の処方という形でした。

●最近の蓄膿症の治療

最後が4年程前になるのでそこからまた治療法も変わっているかもしれませんが、4年程前には既にあの上顎洞洗浄による治療は行われていませんでした。

どうしてもあの洗浄をしてほしかったのですが、最近では薬(抗生物質?)が進化したことで膿を散らせるようになり、上顎洞洗浄は必要ないという事でした。

そういうわけで、上顎洞洗浄ではない鼻洗浄とネブライザー、薬の処方でした。

●どちらが良いか

たしかに、あのメリメリっという音と出血を考えると、上顎洞洗浄はやる側にもやられる側にもリスキーな治療だったとは思います。

薬で散らせるならそれにこしたことはありません。

しかし、あの爽快感を知っている者からすると、上顎洞洗浄の即効性は侮れないと思います。

昭和に開業された耳鼻咽喉科では上顎洞洗浄を行い、二代目に引き継がれる時に行わない方向になるのかな、という印象です。

またまたちょっと調べてみましたら、上顎洞洗浄は患者が恐怖感を覚えやすいことと、手間の割に保険点数が低いこともあった様です。

最近蓄膿症で受診していなかった理由

蓄膿症で受診したのは4年程前が最後ですが、この間に蓄膿症にならなかったのか?というとそういうワケでもありません。

やはり風邪をこじらせた時には、目の周りが重くなり痛みを感じていました。合わせて鼻の横の頬が痛くなることもあります。

しかし、指の腹でなぞりながら膿を流そうとしたり、鼻の横のツボを押したりして自力でなんとかしていました。

蓄膿症になったと思っても、1日2日で治っていたように思います。

なぜ病院を受診しなかったのか、ハッキリとした理由は分かりません。

1日2日で治っていたから、というのもあるかもしれません。だいたい病院に行くときというのは、様子見してもどうにもならないという時ですよね。

あとは、抗アレルギー薬のアレグラが、ドラッグストアで購入出来る様になったという点もあるかもしれません。

アレグラももう2年位飲んでいませんが、ドラッグストアで購入出来るというのは安心感があります。

コロナ禍で受診を避けていた、ということも考えられますが、そう数えるほど蓄膿症になっていないということも大いにあります。

まとめ

蓄膿症でしばらく受診していなかった事や、重症になっていなかったことで、蓄膿症からくる目の痛みや頭重を偏頭痛と勘違いしていました。

今回は私の蓄膿症の経歴を紹介してみましたので、もし謎の頭痛や歯痛に悩んでいる方は一度、蓄膿症ではないか?と疑ってみてはどうでしょう。

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