庭の木を掘り起こす作業は思った以上に大変だった(更地化計画)

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地球とあそぶ

我が家の庭には、うん十年前に植えられた背の高い木が2本程と沢山のツツジが植わっていました。

畳3枚半ほどのこの場所は、たしかに庭としては立派なものであったと思います。

しかし、どんどん成長する枝を剪定するのも一苦労。時期になれば毛虫も出ます。

これ以上伸びたら私の出来る範囲を超えてしまう、という問題もありました。しかし、2本程度の剪定を、業者に頼むのも現実的ではありません。

昔造りの庭で私の好みとは程遠いこともあり、思い切って庭の木を全て撤去することにしました。

それが2、3年ほど前のこと。

それから実際に更地にするまでが、思った以上に大変だった事から、その記録を書いてみようと思います。

木の伐採を自分でやるか業者に頼むか

当時、木を伐採することを考えていた私は、業者に頼んだ場合や、チェーンソーを買って自分で行った場合の試算などを行っていました。

だいたいどこの業者も、高さ3メートルが1つの区切りとなって料金が変わる様です。

ツツジレベルの低木であれば自分で出来なくもないものの、3m程の木を根から掘り起こすには重機が必要そうであること。

その重機は庭には入れない作りであること。

チェーンソーを購入しても出来ることには限りがあり、チェーンソーがその後用無しになってしまうこと。

業者に頼む時には、根は残したままの伐採と、根から掘り起こす抜根の2パターンあること。根から掘り起こすことを「抜根」というのだ、という事もこのとき知りました。

伐採と抜根では金額も大きく違います。うる覚えですが、抜根となると3万〜5万くらいはみておかないといけないかな、なんて思っていたと思います。

業者に頼んでも重機は入れない、でも自分でも抜根は難しそう、どうしたらいいのやら。

養樹園業者がほんの数十分で伐採

そんなこんなで考えるだけで時間が過ぎていくうちに、家族が農園業者に依頼を掛けていました。

業者がやってきたその日、私は家の中に居たのですが、チェーンソーの音がしたかと思うとほんの数十分で終了。

伐採した木は業者が持って帰ってくれました。

他に2か所の花壇があり、そちらでの花植えは楽しんでいましたが、1番広いその敷地が更地になれば、もっと自分好みの庭作りが出来ると喜んだのを覚えています。

いざ外に出て庭を見てみると、木々だらけだった庭がガランとしています。

しかし、よく見ると根が残ったままではないですか!

てっきり抜根までしてくれるものだと思っていた私は愕然としました。どうりで早くに撤収されたわけだ。

家族がどういった依頼の仕方をしたのかは分かりませんが、伐採で依頼したのでしょう。

あちこちに残った切り株で、更地とは程遠い庭。

この庭を花壇とするには、ここから先の抜根作業が必要となりました。

残された切り株の抜根

ここからは自力の作業です。

すぐに抜根作業に取り掛かってみましたが、予想以上の重労働で思うように捗らず。

ツツジを二本ほど抜根をしてからというもの、あまりの大変さにその後放置していました。

木々がなくなった庭は、今度は雑草が生い茂る庭へと変貌を遂げたのです。

一年越しに再び抜根

雑草だらけの庭は、以前にも増して蚊がわくようになりました。木に集まっていた天敵(昆虫や鳥類)が居なくなり、蚊のパラダイスになったのでしょうか。

切り株の抜根よりも草取りに忙しくなり、更に残された切り株からはどんどん新芽が出てくる始末。

大きい時で、新しい枝が30cmほどにもなっていました。その度に枝を剪定し、伐採したことが結果良かったのか分からない状態に。

再び抜根作業に取り掛かりますが、手持ちの道具は小さいスコップ、ノコギリ、鎌。そして大きいスコップ。

これらの道具で周りの土を掘り進めます。

周りの土を深く掘り、切り株を持ってグラグラとテコの元理で持ち上げるのですが、太い根が張っているとビクともしません。

ノコギリでその太い根を切り落とします。

そうやって少しずつ少しずつ。この年も数本のツツジの抜根後、また放置に入りました。

なにせ、本当に身体への負担が大きいのです。

本腰を入れて更地を目指す

昨年の2022年、お古のブロックやレンガを家族からもらいました。

その事がキッカケだったかどうだったか、この場所を3つ目の花壇にするのではなく、家庭菜園の畑にしようと考える様になりました。

しかし、残された切り株を撤去してしまわないことには、耕すことも出来ません。構想だけ練ってまた月日が流れます。

2023年の春、重い腰をあげ本格的に更地にするべく取り掛かりました。

これまでの様に、1日に一本や二本の抜根をしていても仕方がないので、日中に出来るだけ多くの抜根を目指します。

今回は鍬も使用することに。この鍬がいい仕事をしたのは意外でした。

周りの土を掘ったり、切り株を持ち上げたり、大きいスコップよりも大活躍。

蚊のいない春のうちに。雑草が生い茂る前に。

どんどんとツツジの切り株を掘り起こしていきます。

このまま廃棄するわけにもいかないので、根に付いた土を落とすのもこれまた一苦労。

数日間、陽にあてて乾燥させます。

その後、カラカラになった土を落として廃棄します。

素人の限界

幅10cm以上の切り株。これらは3m近い木の残骸です。

畑にする上で邪魔になるのでどうにか撤去したかったのですが、掘り進めても底が見えてきません。

一定の地点から土の質も変わりました。

きっとこの木は、家が建った当時から植樹されたであろう木です。

これ以上掘り進めても、素人の持ちうる道具ではどうにもならないと判断した為、抜根を断念しました。

根が深い分、畑にする上で耕す時に干渉はしなさそう、というのも1つの理由です。

塩と酒でお清め

ひたすらに抜根作業を進めていたのですが、塩と酒は振ったのか?と親から叱られました。

いや、振っていませんが。

木はその土地や家を守ってくれている存在だから、伐採や抜根を行う際にはこれまでの感謝の気持ちを込めてお清めをしないといけない、と。

依頼人の土地で伐採を行う本業の方でも、お清めの儀式をする方は居るそうです。

何を信じるかの話ですから、してもしなくてもどちらでも良いのではないかと思いますが、ここは親の考えを尊重することにしました。

業者さんは伐採前にお清めをするそうですが、私はもう抜根作業の途中。抜いたあとの根を集めて、塩を焼酎を振りかけました。

ただし気をつけないといけないのは、塩は土に分解されにくく留まるということです。下手に撒いて、その後の土壌を悪くしないように注意が必要です。

庭の木を掘り起こす【庭の更地化】が終了

多くの月日と労力をかけて行ってきた、庭の更地化計画。

いったい何本の抜根を行ったことでしょう。数が多すぎてもう数えていません。

作業を行う度に思ったのは、【安易に木を植えるものではない】ということ。

家を建てる時や植樹を行う時というのは、その時点や数年間しか見ていないと思いますが、うん十年先、自分がこの世を去ったあとの事まで見越した庭造りが大切なポイントだと感じました。

とにかく思った以上に大変だった抜根作業。

今後、私が木を植えるなら鉢植えで、と思うようになりました。 

合間を見ながらぼちぼち進めいくつもりなら、私のように自力で抜根を行うのもありでしょう。

しかし、最初から業者に抜根まで任せたほうが良かったと思っています。

物を買う(得る)のではなく、処分するために数万円だと思うと出し惜しみをしてしまいそうになりますが、労力と時間を考えると、それだけの金額に見合った作業だと思います。

いやはや、更地にするのがこんなに大変だったなんて。自分、お疲れ様でした。

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