ドラセナ・マルギナータと共に、友人の家からやってきた「フィカス・アルテシーマ(アルテシマ)」。
ドラセナは発根前の切り枝でしたが、こちらのフィカス・アルテシーマは発根済の挿し木苗。友人が前日に鉢上げしたばかりの状態で我が家へやってきました。
挿し木したフィカスはどのように成長していくのか?を、2023年6月から12月までの半年間の様子を振り返ってみたいと思います。
フィカス・アルテシーマ(アルテシマ)
ドラセナ同様、初めて育てるフィカス・アルテシーマ。別名「ゴムの木」。
友人から受け継ぐ際、「切り口から樹液が出る事があるから、手につかない様に気をつけてね。」と注意事項がありました。
ゴムの木と言われる物は、ゴムの材料となる樹液が採れる植物の事を言うそうです。
ゴムノキ(ゴムの木)とは、ラテックス(ゴム質を得ることのできる樹液)などからゴムを資源として採取できる樹木の総称である。したがって、様々な種類が存在する。 □Wikipediaより
ただし、Wikipedia内に以下のような記述があります。
インド、熱帯アジア原産の常緑高木であるが、観葉植物として流通している。全体的にはインドゴムノキに似ているが、葉脈は色が薄くで目立つ。葉に斑が入った品種もある。ゴムノキと同様に、枝を折ると白い樹液が滲み出る。
フィカス・アルテシーマは「インドゴムノキ」とは同一ではないのか、インドゴムノキの中の1つがフィカス・アルテシーマなのか、よく分かりません。
学名 | Ficus altissima |
和名 | フィカス・アルティシマ フィカス・アルテシーマ フィカス・アルティッシマ フィカス・アルテッシマ |
目 | バラ目 |
科 | クワ科 |
連 | イチジク連 |
属 | イチジク属(学名 Ficus) |
種 | フィカス・アルティシマ |
花言葉 | 永遠の幸せ 永遠の幸福 |
属の「Ficus(フィカス)」は、イチジクの古代ラテン語になります。
挿し木苗の育成開始(2023年6月5日)
我が家にきた当日のフィカス・アルテシーマ。
この時点で5枚の葉が生えています。真ん中に1つ、芽らしきものも確認出来ます。
幹の茶色い部分は剪定の跡でしょうか。
元気の良い濃い、緑の葉が印象的。挿し木開始からどのくらい経過しているかは不明ですが、友人が大切に育てていた様子が伝わってきます。
朝日が入り込む玄関に置いて育てることに。
鉢と土替え(2023年7月7日)
頂いてしばらくはそのままの状態で管理していましたが、コバエ対策も兼ねて観葉植物を「赤玉土のみ」又は「赤玉土と鹿沼土」で育てようと考えていた頃。
フィカス・アルテシーマも土替えと鉢替えを行うことにしました。
陶器の鉢に友人が入れてくれていた物は、観葉植物用の土か、基本の培養土か、何かしらの配合土のようです。
頂いた前日に鉢上げされたばかりでしたが、しっかりと根を張り始めていました。
そんな状態のものを土落としするのは荒行。可哀想な気持ちにもなりますが、土替えの為にはやむ無し。
土を落とした状態。もしゃもしゃ根が出ています。
水で土を洗い流し、新しい鉢へ植え替え。安定しないので支柱を立てました。
○鉢
- 名称 ストーン調プランター
- セリア 110円
- 4号鉢
- 材質 ポリプロピレン、ストーンパウダー
○土
- 赤玉土 小粒
- 鹿沼土 細粒
根が張らずグラグラ(2023年8月10日)
鉢と土替えしてからというもの、一向に根が土を掴む様子が伺えません。頭の比重が大きいフィカスは、気付くとコテンと倒れています。
根付いていない事は明らか。無理やり植えこむと赤玉土が潰れてしまうので、改めて植え直すことにしました。
以前より根が太くなったように見えなくもないですが、全く伸びていません。
再び同じ状況で様子を見守ります。
葉に黒いシミができる(2023年9月9日)
それから一ヶ月。植え直し後、倒れる事はなくなりましたが、葉に黒いシミが出来始めました。
枯れ始めてきているのでしょうか。
直近でココヤシファイバーを敷いたのがいけなかったか、赤玉土と鹿沼土で栄養不足に陥ったか、日光不足か。はたまた陶器からプラスチックの鉢に替えたのが良くなかったか。
玄関窓は開閉が出来ない造りの為、ドアの開け締めの時しか風が入りません。フィカスは日当たりと風通しの良い場所を好むそうなので、環境が良くない事も考えられます。
私自身、陽の光を浴びると元気がみなぎってくるので、植物も同じだろうという安直な考えでとりあえず屋外で日光浴をさせました。
その日以降、置き場を玄関から南向きの部屋へ。日中はレースカーテン越しに陽が当たるようにしました。
新しい葉が1枚(2023年10月)
日光浴をして以来、幹の下側が黄緑色から茶色に徐々に変色。直射日光が良くなかったのか、枯れてしまうのか、気になる毎日。
そんな中で、新しい葉が1枚出てきました。明るい時間帯に写真に納めようと思っていたところ、あっという間に大きくなり撮り損ねてしまいました。
このフィカス・アルテシーマの育ての親である友人に幹の変色を相談したところ、木質化してきているのでは?という回答があり一安心。
新芽がぞくぞく(2023年10月28日)
新しい葉が1枚出てきたのを皮切りに、続々と新芽が誕生。
物凄い勢いで成長しています。
てっぺんの芽はパカッと開き、新しい葉が見えています。赤茶色の部分は枯れてしまった芽でしょうか。
5枚だった葉は9枚に。
なぜ、朝晩冷え込み始めたこの時期に急な成長を始めたかは謎ですが、カーテン越しにでも長時間日光に当てた事が良かったのかもしれません。
葉のシミもあれ以降は増えていません。
鉢と土替え(2023年11月8日)
葉の数も増え、4号鉢では手狭になってきました。(鉢底石を敷いているため土の量が少ない)
今年に入り、観葉植物や屋外の植物など赤玉土栽培を試みていましたが、赤玉土に疑問を抱き始めていました。
それまで赤玉土を使った事はなかったのですが、私にはやや取り扱いが難しい様に感じています。
1つ目の鉢
この頃、他の植物用に「観葉植物の土」を購入していたので、鉢替えのタイミングでフィカス・アルテシーマも土替えをすることに。
フィカス・アルテシーマの画像を見ていると、相性の良い鉢色は「白」はもちろん「グレー(灰色)」や「茶寄りのベージュ」。(個人的な好み)
この成長具合なら大きめの鉢が良いかも?と思い、直径25cmのセメント風の加工が施されたこちらのプラ鉢を合わせてみることにしました。サイズは8号〜9号鉢でしょうか。
○鉢
ホームセンターコメリの商品
【Breezy Green】エコロジーフラワーポットWH
- 直径25cm×高さ20cm
- 材質
- 再生高密度ポリエチレン
- 木材粉
- UV材
- 398円で店頭購入
○土
観葉植物用の土
鉢底石と観葉植物用の土、上にココヤシファイバーを載せています。
しかし、どうにもしっくりきません。
プラ鉢が合わないのか、鉢が大きすぎてバランスが悪いのか。
2つ目の鉢
モヤモヤが消えないので、その日のうちに別の鉢に植え替えました。最初の鉢に比べると「ずんぐりむっくり感」が消えスリムな印象に。
苗木の高さを考慮すると、もう少し低めで直径の広い台形鉢が1番相応しいようにも感じますが、しばらくはこのままで様子をみようと思います。
【リッチェル】
ボタニートールポット15型
- サイズ15.8×19.2H(cm)
- 容量2.1L
- 材質/ポリエチレン
- 1280円で店頭購入
その後(2023年12月9日)
鉢と土替えをした11月以降、大きな変化は見られなくなりました。
葉は9枚のまま。休眠期に入ったのかどうかは分かりませんが、12月9日時点で新芽が3つ確認出来ています。
気になるフィカス(フランスゴムノキ)
現在広く流通しているは、ほとんどがインドゴムノキとのこと。
しかし、最近はフランスゴムノキが園芸用に流通するようになったそうです。インドゴムノキに比べ、小ぶりで可愛らしい葉のフランスゴムノキ。
卓上用に栽培されている物もある様で、とても興味を惹く姿をしています。いつか我が家でも育ててみたいものです。
さいごに
フィカス・アルテシーマの挿し木の半年間の成長記録を振り返ってみました。
鉢替えや土替えを繰り返し、私の都合に振り回されっぱなしのフィカス・アルテシーマですが、逞しく成長してくれています。
コメント