ミントを挿し木で増やすときに気をつけたいこと

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地球とあそぶ

家庭菜園の庭に植えたいものとして、ミントもその1つ。

ミントウォーターにミントティー、スイーツの飾り付けなど多様な使い道が出来るハーブです。

今回はそのミントを挿し木にして増やしてみた結果、コツや気をつけたいことが分かってきたので経過とともに紹介したいと思います。

ミント

むかし、なんとなしに購入したスペアミントを植えていましたら、地植えしたそのミントは巨大化。背丈1mほどの小さな森を形成していました。

「ミントテロ」なる言葉があるように、繁殖力の強いミントは植え方に気をつけなければなりません。

ミントはシソ科ハッカ属の植物。

その品種はとても多く、シソ科植物は交雑しやすいため、植え方にも計画性が必要になってきます。

ミント栽培

久しぶりのミント栽培は、「増殖や交雑を防ぎつつ多品種を」と考えていたので、鉢植えにすることに。

購入してきたばかりのミント苗は、購入場所によって元気なものから貧弱なものまで。

実は、この写真の苗を購入する前に、レモンミント・ペパーミント・モヒートミントの3種を購入し鉢植えにしていましたが、購入から数日でモヒートミントが枯れてしまいました。

いくら繁殖力の強いミントといえども、やはり鉢植えでは多少の難しさを伴います。

このまま次々に枯れてしまっては大変だという焦りを感じ、ミントを挿し木で増やすことに。

挿し木にした品種

左からオーデコロン・アップル・キャンディー・モロッカン・バナナ

挿し木に挑戦した品種は

  • バナナミント
  • モロッカンミント
  • キャンディーミント
  • アップルミント
  • オーデコロンミント

ミントの挿し木

株から挿し芽をカット。各種4本ずつ、極端に伸びている茎から優先的に刈り取りました。

しばらく水挿しをし、その間に土を準備します。

5種4苗の計20本になるため、小さいポットを使用することにしました。

使用した土は、ホームセンターで1番安い野菜と花の基本の土(元肥なし)。

挿し木を行ったのが6月だったので、既に猛暑日がちらほら。穴の空いていない容器に水を張り、毎日の水やりと共に底面給水しながら発根を待つことに。

※【底面給水】底から水を給水

発根までの様子

挿し木開始 6月16日

挿し木開始。軒下に置いて長時間の直射日光を避けつつ、ほどよく日に当てます。

挿し木から3日 6月19日

挿し木から3日はまだ変化はありません。刈り取った状態のまま元気な挿し芽。

挿し木から6日 6月22日

挿し木から6日も大きな変化はないものの、葉に張りがあるようにも見えます。

挿し木から16日 7月2日

挿し木から16日。このあたりから変化が見えるように。

この間、毎日欠かさず水やりをしています。多いときは朝夕。容器に溜まる水は都度こぼして高さ1cmほどに留めました。

左からオーデコロン・アップル・キャンディー・モロッカン・バナナ

【バナナミント】は、簡単に挿し芽が抜けてしまう怪しい状態です。既に苗に元気が感じられません。

【モロッカンミント】は、やや背丈が伸びています。

【キャンディーミント】は、葉色が変わったようにも見えます。成長は緩やか。

【アップルミント】ミントテロの代表格として取り上げられるアップルミントは、やはり成長具合が群を抜いています。

発根したかどうかは分からずも、伸びた茎から苗が生きていることを実感できます。

【オーデコロンミント】は、鉢植えの親株も元気が良く、挿し芽も同様に成長が見て取れます。

挿し木から23日 7月9日

挿し木から23日、バナナミントが心配でなりません。

この頃、忙しさと疲れで体調がよくなかったこともあり、水やり以外の庭の手入れがおろそかに。

挿し木から33日 7月19日

ついに疲れがピークに達し、1日半水やりを欠かしてしまいました。その結果がこれ。

底面給水の水も干からび、せっかく成長していた苗を枯らしてしまいました。

成長が著しかったアップルミントとオーデコロンミントが極端に枯れているのも気になります。

復活する可能性を信じ、水をやって数日様子を見ましたが、完全に枯れてしまっているものもありました。

最終的に残った挿し穂は

  • バナナミント 4本→1本
  • モロッカンミント 4本→3本(その後、復活の兆しありで4本に)
  • キャンディーミント 4本→4本
  • アップルミント 4本→1本
  • オーデコロンミント 4本→1本

水が溜まりやすいトレーの真ん中だったことが理由かもしれませんが、キャンディーミントとモロッカンミントは水枯れを回避出来ました。

挿し木による発根は成功したのか?

挿し木をしてから発根するまでの日数は、草類で2、3週間〜1ヶ月、木類では更にかかると言われています。気になっても途中で挿し芽・挿し木を抜いてはいけません。

今思えば、ポットの底を見れば分かったのでしょうが、簡単に抜けてしまうバナナミントを目安にしていたので、まだまだ発根していないものとばかり思い込んで確認をしないまま33日が経過。

枯れたものを処分するに至り、果たして発根したのか確認してみました。

アップルミント

ちょっとでも根が出ていたらいいなと思っていましたら、ちょっとどころかポット全体に根が回っていました。

むしろ小さいポットでは手狭になっており、もっと早くに大きめのポットか鉢に移植する必要があった様に思います。

発根が成功するか分からないことや数の多さから、今回小さいポットを選択しましたが、はじめから大きめのポット(通常サイズ)にしていれば水枯れも食い止められたかもしれません。

まとめ

ミントを挿し木で増やすときに気をつけたいこと。

今回の結果をふまえ分かったことは

  • ミントの挿し木は成功しやすい
  • 底面給水は効果あり

気をつけたいことは

  • 夏場は欠かさず水やり
  • 最初から通常サイズのポットに挿すか、早い段階で発根の確認
  • 発根が確認できたら移植

ミントに限らずですが、とくに挿し木・挿し芽の水枯れは致命傷になるという事が分かりました。

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