花壇を畑にするうえでやっておくと良いこと

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地球とあそぶ

以前、花壇だった(花壇というより小さな庭園に近かった)場所を、更地化したというお話を書きました。

それからというもの、物凄い勢いで花壇から家庭菜園畑へと変化を遂げました。

よりによって、更地化した際の貴重な写真を撮影していないという失点。写真を撮るのも忘れるくらい畑作りに没頭していたという証でもあります。

まだ日が長くない、朝晩は冷え込む春先に行っていたのですが、暗くなるギリギリまで庭に出て作業を行っていました。

現実とブログに時差が起きている当ブログです。現在は複数の野菜を植え、夏の収穫を楽しみにしているところ。

今回は花壇から畑にするうえでやっておくと良いこと、畑にする事で広がった可能性について、これから畑にしてみようとお考えの方の参考になればと思い、いま私が感じている事もふまえながらお伝えしてみようと思います。

花壇から畑にするには

もともと花壇だった場所を畑にするには、抜根が必要な場合と、そうでない場合とでは全く違ってくるかと思います。

(※[抜根]とは木の根を掘り起こす事)

私のように抜根から行う場合、計画的に作業を進めていく事が大事です。

私は、更地化の構想から2、3年を要し、更に畑への移行に構想から1年も掛かってしまいました。

もともと草花しか植えてなかった、または雑草が生い茂っていただけの場合は、難しい作業もなく畑へ転換する事が可能です。

ただ、雑草が生えていただけの場合は1つ注意したい点があります。

長年住んでいる家なら事情はご存知だとは思いますが、中古住宅を購入されたばかりであるとか、外の事は家族に任せきりだという場合。

これまでに除草剤が撒かれているか否かは確認した方が良いかと思います。

畑の畝間に使う除草剤もありますし、除草剤が必ずしも悪いものではありませんが、やはり【食べ物を作る場】だということを忘れてはいけません。

実際、除草剤が撒かれた土でも全く気にされない方もいますし、最後に撒いたタイミングから間を空けて畑に変える方、天地返しを行う方、土を一掃してしまう方、それぞれの思うやり方や納得する方法で畑にされたら良いかと思います。

(※[天地返し]表層の土と深層の土を耕して入れ替え作業)

畑にする前にやっておきたいこと

  • どんな物を育てたいのか?
  • 蒔き時、植え時はいつなのか?
  • どんな畑にしたいのか?
  • 畑のデザイン(空間)をどんなスタイルで作っていくのか?

花壇を畑にすると決め、早々に園芸ショップに種や苗を買いにいこうとされている方はちょっと待ってください。

気分が高まった状態で園芸ショップに行くと、あれもこれもと植えたいものが出てきます。特に春は植物の苗が豊富に販売されていますから、ついつい欲張りに。畑の準備は整っていますか?

どんなものを育てたいのか?

まずは、畑にする前に「どんな物を育てたいのか?」を、リストアップしてみると良いです。

例えば

  • よく使う人参と玉ねぎとネギは育てたい
  • スーパーで買うほど必要ではないが、ハーブを育てて使ってみたい
  • 毎年タネや苗を買わなくても良いような、勝手に成ってくれる野菜を育てたい

蒔き時、植え時はいつなのか?

植えたい作物をリストアップ出来たら、その蒔き時、植え時がいつなのかを調べます。

そうする事で、花壇から畑にするまでを計画的に行うことができ、蒔き時や植え時を逃すという事態を避けられます。

どんな畑にしたいのか?

次に、どんな畑にしたいのかを考えます。

  • 多種多様な作物を植えたいのか?
  • 少ない種類で多く収穫したいのか?
  • 蔓性の作物も植えたいのか?
  • 多年草の作物も植えたいのか?

私の場合は「多種類の作物を」「必要な時に必要な分だけ収穫出来る野菜を」「多年草やこぼれ種からの期待を込めてそのままにしておける場所も欲しい」という希望がありました。

そこで、常時植えておけるスペースと、収穫後は耕して次の作物に移れる場所を区切るというイメージが湧きました。

畑のデザイン(空間)をどんなスタイルで作っていくのか?

先ほどの「どんな畑にしたいのか?」が分かったら、全体のデザインを考えます。

そんなに難しく考える必要はありませんが、ざっくりとでも畑の全体像を作っておくことで、手入れや収穫のしやすい畑に。

背の低い野菜を奥に、背の高い野菜を手前に植えてしまっては手入れが大変ですし、蔓性の野菜をあちこちに植えてはそのつど支柱やネットを張るハメに。

また、根を張る植物(ミントなど)は地植えにこだわらず、プランターを活用したり囲いを作るなどで対応してみてはどうでしょう。

連作を嫌う作物や病気になりやすい作物もあるので、事前に調べて畑をダメにしない対策も。

自分好みの畑を考える事で、レンガやブロックを買い足したり、花壇の時とは違った空間を作る事も出来ます。

事前にざっくりとイメージを作っていた私も、実際に種や苗を植え始めると、こうすれば良かった、ああすれば良かった、と思うこと多々。

一度植え付けてしまうと、なかなかやり直しが難しいものです。自分好みの家庭菜園の画像を探してみたり、通りがかりのお宅の庭を見てみるなど、デザインを考えてから取り掛かっても遅くはありません。

家庭菜園の土作り

いざ畑(家庭菜園)を始めるといっても、レイズドベッドなどを使って1から作る場合と、花壇からの転用では異なります。

レイズドベッドというのは、何もなかった場所に木の板などを囲って上げ底にした、植付けスペースです。この場合、野菜向けの配合土を用いることが出来ますね。

しかし、今回のように花壇を転用する場合、野菜作りに好ましい土ではない場合も。

野菜作りに好ましい土って?

そんなのある?

どんな土でも我が家の畑には立派な作物がなっているよ?

そんな声も確かにあると思います。土質の良くない畑でも作物は成りますし、そこの土が草花にはよくて野菜には悪い土だともいいきれません。

しかし、私達がしようとしていることは畑での野菜作りではなく、花壇から転用の家庭菜園。

限られたスペースで無駄なく土地を活用していく為には、出来るだけ少ない苗から多くの収穫を得る必要があります。収穫率をあげるため、自分の育てたい作物に合わせて土壌改良をしましょう。

これは、私が「もっときちんとしておけば良かった」という反省からの改善点です。

なぜ土作りをきちんとしなかったのか

もともとの土は粘土質の硬いものでした。干からびるとカチカチで、石のようになります。

こんな土で野菜を育てようとはだいたいの人が思わないかと思うのですが、「堆肥や化学肥料などを使わずに家庭菜園をしたい」という考えのもと始めたので、あまり余計な手を加えたくありませんでした。 

数年前から【手を加えない農法】に興味を持っており、いずれ自分で行いたいとは思っていました。

  • 耕さない
  • 肥料を与えない
  • 農薬を使わない
  • 草を抜かない
  • 水を与えない

自然のサイクルに委ねて作物を育てる。

「肥料を与えない」「農薬を使わない」は、過去のベランダ栽培でも行っていたことなので可能ですし、祖父母たちが広い畑に水やりをしていたか?というとそうでもないことから、「水を与えない」までは分かります。

しかし「耕さない」「草を抜かない」というのは、私には未知の世界。

自然界の植物たちは、種をまいたわけでも苗を植えたわけでもないのに、こぼれたのか、飛んできたのか、地下に潜んでいたのか、地上に顔を出します。

放ったらかし農法は理に適っている方法ではあります。出来ることならそれを家庭菜園でやりたいと思っていました。

今回はカチカチの花壇から畑に変更なので耕してしまっていますし、最初にかなり深く耕して、土を日光消毒したつもりでもいます。

苗を買ってきていますから、水やりもしています。

結果、やりたかった放ったらかしの自然農法ではなく、有機農法になってしまいましたが、そういう理由もあり初期段階で土作りを丹念に行いませんでした。

さすがに食べ物を植えるにあたって多少の心配はあったので、コーヒーカスの土のリサイクル材を混ぜ込みました。

プロトリーフ

【土のリサイクル材 コーヒーの恵み】

原料:コーヒー豆かす、もみがら堆肥、菌根菌等

容量:5L

  • 糞尿のたい肥と異なり臭気が気にならない
  • 原材料全てが有機物
  • 菌根菌配合で病害虫に強いだけでなく減農薬や源肥料栽培可能な土を作る

そして、プランターとレンガで囲った部分には、水はけの事を考え無肥料の土を混ぜ込んでいます。

畑になってからどうなったか?というと、水はけは悪く、畝もカチカチボロボロ。

種が芽を出すのに苦労しているだろうなあ、苦しいだろうなあ、なんて思いながら毎日見守っています。

茄子の苗が全く成長しない事から、土作りをもっときちんとしておけば良かったと思いました。

やりながら道をそれたり戻ったりすることもあるでしょうが、【自分がどんな農法を行いたいのか?】という点を最初で設定しておくことで、用意するものや手の掛け方など方向性が定まってきます。

畑にして広がった可能性

花壇は他にも2箇所あり、花の種苗を見るのが趣味の1つでしたが、今回畑に変えた事で、野菜の種苗を見る楽しみも増えました。

花は見る楽しさはありますが「花より団子」。食べ物への期待値は、やはり花よりも上回ります。

花にもいえる事ではありますが、これまで育てた事のない作物への興味・関心が湧き、植物がよりいっそう親しみのあるものに変わりますね。

庭に出て観察したり手入れをする時間が多いので、日光浴にもなります。

また、成功したり、失敗したり、じかに自分の経験となっていくのが喜びになります。

まとめ

花壇を畑にするうえでやっておくと良いことを、今回はまとめてみました。

  • 計画的に行う
  • 除草剤が撒かれた土か確認
  • どんな物を育てたいのか?
  • 蒔き時、植え時はいつなのか?
  • どんな畑にしたいのか?
  • 畑のデザイン(空間)をどんなスタイルで作っていくのか?
  • 土作り
  • どんな農法を行いたいのか?

これらの事を事前に行っておくことで、花壇から畑への移行がスムーズに行いやすいです。

私は最初に想定していたよりもスペースが足りないと感じたり、土作りをきちんとすれば良かったなど、畑にしてみて分かった事や感じた事が多くありました。

そして、手を加えない農法を目指したはずが、普通の手を掛ける家庭菜園になってきています。

スパルタなんだか過保護なんだか分からない状態で、家庭菜園を楽しんでいる今日このごろ。

花壇から畑に変えたい方の参考になるのかならないのか、十畑十色だとは思いますが、家庭菜園を楽しむ方が増えたら良いなと思います。

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